おすすめ本(会計の世界史)
今回は会計の世界史という本を紹介します
会計って皆さんどのようなイメージでしょうか?
難しい、謎の専門用語、「のれん」とか「減価償却」とかもう嫌・・・
といったところだと思います。
いきなり各用語の解説とかをしているクソみたいな会計本を読むとそうなってしまいますよね!
勉強の順番の私のおすすめは
①まずはそのジャンルの面白さを知る
②具体例を解説した本を見る
③必要に応じて専門用語を調べて勉強
です。しかし、③から入る人が多いので躓いてしまうのだと思います。
「会計の世界史」は正に①の本です。
まるでハリーポッターを読んでいるようなファンタジーな雰囲気で会計の面白さを学ぶことができます。
会計ができないと経営者目線に立てないです。
すると経営的にはどうでもいい仕事がちょっと出来るぐらいで「この会社は俺がいないと回らない」とか「経営陣は何もわかっていない。馬鹿だ」などとスベッた発言をしてしまうことになります。
総合職のビジネスマンであれば会計の知識は必須です。
作者の紹介
作者は 田中靖浩さん という方で早稲田大学を卒業後に、外資系コンサルティング会社などを経て独立。現在、田中靖浩公認会計士事務所所長。日本公認会計士協会東京会・経営委員会委員長、経済産業省・財務管理人材育成システム開発事業審議委員・・・
・・・要はモノホンのエリートです笑
内容
第1章 15世紀イタリア 銀行革命 『トビアスと天使』
-1 絵描きに「トビアスと天使」の注文が殺到した理由
-2 地中海で大活躍したリズカーレとそれを助けるバンコ
-3 イタリアの黄金期を支えたバンコと簿記
第2章 15世紀イタリア 簿記革命 『最後の晩餐』
-1 レオナルドと「簿記の父」の運命的な出会い
-2 処刑を逃れたコジモが支えたルネサンス
-3 公証人を頼らず、自ら記録を付けはじめた商人たち
-4 簿記革命とメディチ銀行の終わり
第3章 17世紀オランダ 会社革命 『夜警』
-1 神が中心から人間が中心の時代へ
-2 レンブラントとオランダの栄光
-3 オランダで誕生した株式会社とストレンジャー株主
-4 短命に終わったオランダ黄金時代
第2部 財務会計の歴史 3つの発明
第4章 19世紀イギリス 利益革命 『蒸気機関車』
-1「石ころ」の活用から世界トップへ躍り出たイギリス
-2 蒸気機関車のはじまりと固定資産
-3 画家も株主も興奮した鉄道狂時代
-4 19世紀の鉄道会社からはじまった「利益」
第5章 20世紀アメリカ 投資家革命 『蒸気船』
-1 西の新大陸へ、海を渡った移民と投資マネー
-2 崩壊前夜、ニューヨーク・ラプソディ
-3 大悪党ジョー、まさかのSEC初代長官に就任
-4 パブリックとプライベートの大きな分かれ目
第6章 21世紀グローバル 国際革命 『自動車』
-1 自動車にのめり込んだ機関車運転士の息子
-2 海運とITで覇権を握ったイギリスのグローバル戦略
-3 金融資本市場のグローバル化と国際会計基準
-4 増えるM&Aとキャッシュフロー計算書
第3部 管理会計とファイナンス 3つの名曲
第7章 19世紀アメリカ 標準革命 『ディキシー』
-1 南北戦争から大陸横断鉄道へ
-2 大量生産する工場の分業と原価計算
-3 ライバルを潰しながら巨大化する企業
-4 南部から北部へ旅立つコカ・コーラとジャズ
第8章 20世紀アメリカ 管理革命 『聖者の行進』
-1 シカゴからはじまったジャズと管理会計の100年史
-2 分けることで分かる「管区」由来のセグメント情報
-3 フランス系・デュポンの起こした管理会計革命
-4 クロスオーバーがはじまった音楽と会計
第9章 21世紀アメリカ 価値革命 『イエスタデイ』
-1 マイケル・ジャクソンに学ぶ価値(バリュー)思考
-2 企業価値とは何か?
-3 投資銀行とファンドの活躍を支えたファイナンス
-4 うつろいやすい「価値」を求め、さまよう私たち
総合職のビジネスマンは必読です!
漫画版もあります